2024年9月より過去に書き溜めていた記事を順次公開切り替えしています。公開日は食べた日です。10/23日公開の記事は「2021/10/23 おからだだいずに」と「お知らせ」です。

清浄歓喜団(せいじょうかんきだん) [亀屋清永]

国内のお菓子

京都の祇園にある「亀屋清永」さんのお菓子「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」です。
清浄歓喜団は古い歴史があり今のお菓子の原型とも言えるほど古いらしいです。お菓子屋としては必食の一品だと感じました!由来が書かれた説明書きも入っています。興味があって調べてお店で購入しましたが関東の百貨店にある全国の銘菓のコーナーで取り扱っていたりします。そういう意味では手に入れやすいお菓子かもしれないですね。

試食メモ

京都八坂神社前、亀屋清永本店で購入。

和菓子の始まりといっても過言ではない、千年以上昔からあるお菓子「清浄歓喜団」。国内で唯一製造販売している京都の亀屋清永本店で購入してきました。
八坂神社の目の前、裏は祇園、漢字ミュージアムもそばにありますね。京都の観光スポットがギュッと詰まった場所にお店があります。

遣唐使が仏教とともに日本に持ち込んだ唐菓子(からくだもの)の一種で団喜(だんき)と呼ばれるお菓子を昔の姿そのままに作られている清浄歓喜団。お供え物として作られ、そのおさがりは貴族のみが口にできる貴重なお菓子だったそうです。だからなのか箱は黒地に金の箔押し。高級感たっぷりです。

最初に言います。このお菓子、めちゃくちゃ癖が強いです。お香を食べているような、漢方のような、マサラのような、そんな表現がしっくりくるお菓子です。好みははっきり分かれると思います。ただ、お菓子をたくさん食べる中で日本のお菓子の起源と呼ばれる清浄歓喜団をどうしても食べてみたかったのです。
簡単に言うと、小麦粉や米粉でできた生地で餡を包んで巾着状にして、胡麻油で揚げたお菓子です。しっかりずっしりとした重み、餡が詰まっています。
購入時には「とても固いので気を付けてください。下のほうを押すと簡単に割れますよ」という説明をしていただきました。注意喚起の通り、めちゃくちゃ固いです。うまく包丁で切ることができませんでした。ばきばきと割ってみると、お香のような香り!七種の香が練りこまれているそう。お清めの意味なんだとか。このお香が癖が強い!口の中がお香の香りでいっぱいです。胡麻油で揚げているので胡麻油の香りはするし、餡の甘さも感じるけれど、とにかくお香。お香味と言ってもいいくらい。伝来当時は栗・柿・杏などの木の実をあまづらなどで味付けしていたということなので当初の味とは違うのでしょうが、なんとも表現の難しい味です。
今でも月2回ほどの製造の際には身を清めたうえで行うという特別なお菓子。歴史や国語の教科書の中の人たちと同じようなものを今食べている、なんだか不思議な気持ちになるお菓子です。

日持ちは20日、お土産に…はちょっと人を選ぶと思います。クセ強食べ物が好きな方にはめちゃくちゃおすすめですが、硬さもありなかなか万人受けするものではありませんね。
京都の、亀屋清永しか作っていない歴史的なお菓子ですので、気になった方はぜひご賞味ください。一度食べてみることはおすすめします!

写真はクリック・タップで拡大できます。

お菓子のデータ

  • 商品名:清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)
  • 製造・販売元:亀屋清永
  • 価格:¥810(税込)(2024年9月現在)
  • 内容量:1個

オシログ的評価

  • 満足度:★★★☆☆
  • パッケージ:★★★☆☆
  • お土産向き:★★★☆☆
  • リピート意思:ぜひまた食べたい

※このレーティングの評価基準についてはこちらに記載しています。

頻繁に食べたいと思うお菓子ではないですが、体験して良かったと思えたお菓子です。
満足度としては★2くらいで感じていますが「あの清浄歓喜団を堪能した!」という満足感で★3です。
クセが強く一人で一個を食べずに数人で分けて食べてちょうど良かったと思えました。
このお店は他にも興味深いお菓子がありますので、いろいろ合わせて購入するのが良いかと思いました。複数個買うとかなりいいお値段になりますし、好みが分かれる味だと思いますので初めて食べる方にはお試しくらいで考えてもいい気がします。
感想を書くにも適当な表現が思いつかなくて、他の方のレビューも見てしまいました。「仏壇の味」という表現をされている方もいまして「なるほどな」と感じました。うまく言えないですが仏教の香り(?)のような感じがあります。
歴史好きな方や珍しいもの好きな方にプレゼントするには非常に面白みがあると思います。
硬いですし、割るのもちょっと大変ですがそれを含めて体験する価値があるお菓子です。

コメント

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